尽きることのない体臭の悩みを解消へ! 体臭の原因と改善対策マニュアル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

加齢臭、男性臭、食べ物臭など体臭の種類はさまざまあります。どんな人にも少なからずニオイはありますが、自分の体臭が気になってしまうという方も少なくないはず。特に近年は潔癖志向が強くなり、ニオイに敏感な人が増えています。そうだとはいえ、自分のニオイは自分では感じづらいし、デリケートな問題なだけに他人も指摘してくれないでしょう。

一方、ニオイによって周囲を不快にさせる「スメルハラスメント」も話題になっています。企業内でのハラスメント相談にも、スメハラの訴えは増えているようです。また、ニオイのために職場環境が悪化し、社員の士気が下がるかもしれません。顧客と接するサービス業では企業の業績悪化にもつながりかねず、たかがニオイの問題と甘く見ることはできないでしょう。世の中の体臭への目は厳しく、人事評価にニオイの項目を導入している企業さえあるというから驚きです。

こうした背景から、自分がオフィスや学校でクサイと思われていたり、迷惑をかけていたりしないか不安に思うのも無理はないこと。実際、自分のニオイに悩んでいる人はたくさんいます。あなただけではありません。

ただ、ニオイの問題を人に相談するのはちょっと恥ずかしいものですよね。そこで、この記事ではさまざまな体臭を紹介しつつ、その原因と適切な対策、セルフチェックの方法を紹介します。

目次

体臭の原因や種類

体臭のもとになるのは皮膚の表面から発生する「皮膚ガス」と呼ばれる成分です。皮膚ガスは体内や皮膚表面にある成分が揮発して放出されるもの。その際、複数の皮膚ガス成分が組み合わさって特有のニオイが発生する仕組みです。

皮膚ガスの発生経路は、主に「体内」「腸内」「皮膚表面」の3つがあります。体内由来のニオイはホルモンバランスや生理機能の変化によるもの。腸内由来のニオイは食べたものや便臭、腐敗臭。皮膚表面で発生するのは汗と皮脂が原因のニオイです。

体臭の多くは皮膚表面から出る皮膚ガスによって起こります。分泌直後の汗や皮脂は無臭なのですが、皮膚表面に分泌された汗や皮脂が皮膚表面に生息している細菌に分解されたり、空気に触れたりすることでニオイとなるのです。

このように人から生じる体臭にはそれぞれ違った原因があり、発生部位も異なります。どのような違いがあるのか、ニオイの種類ごとに整理してみます。

遺伝的な要因が大きい体臭

汗には「エクリン汗腺」による汗と「アポクリン汗腺」による汗の2種類があります。エクリン汗腺は体の至るところに分布していて、存在しない場所を探すのが困難なほど。人間ひとりに約200万~500万個、平均して350万個あるといわれています。汗の大半は、このエクリン汗腺から出るものです。

一方で、ワキや外耳道、へそ、肛門の周辺などのごく限られた部分にあるのがアポクリン汗腺です。汗にタンパク質や脂質が含まれていて、粘度があるのが特徴です。このアポクリン汗腺の数が多いとワキガ体質と判断され、その割合は日本人全体の10~15%ほど。しかし、優性遺伝なので高い確率で遺伝してしまいます。

ワキガのニオイと対策

「ワキガ」は、アポクリン汗腺による代表的な体臭です。アポクリン汗腺からの過剰な汗の分泌によって、ワキから独特のニオイを発生。分泌された汗に含まれる脂質が皮膚表面の細菌の作用で酸化し、さらにアンモニアなどが加わって特有のニオイに変化してしまうのです。思春期に発症するのが一般的といわれ、平均発症年齢は男性で18歳、女性で16歳というデータがあります。

ワキガであるかどうかは、耳垢の状態やワキ毛の量、衣類のシミを確認することでセルフチェックが可能です。もし「耳垢が湿っている」「ワキ毛が濃い」という特徴があれば、アポクリン汗腺の量が多いと考えられます。また、「ワキに黄色いシミが残る」のであれば、アポクリン汗腺から出た汗に含まれる成分に由来する可能性が高いでしょう。アポクリン汗腺の汗による汚れは、洗濯しても落ちにくいもの。落としきれなかった成分が時間の経過とともに黄バミとなって表れるのです。

自分でできるワキガ対策として効果的なのは、ワキ毛処理と食生活の見直しです。ワキ毛が濃い場合は、脱毛や剃毛によってニオイが軽減することがあるので、対策のひとつとして検討するといいですね。欧米人ではワキガ体質の割合が70%以上ともいわれており、ワキガと食事の関連性を指摘する声が多くあります。動物性タンパク質や脂肪はニオイの元になるため、脂肪が多い肉を好む人ほどワキガのニオイも強くなるようです。和食中心の食生活を送るとニオイが軽減されるという報告もあります。

デリケートゾーン(股間)のニオイと対策

デリケートゾーンも、アポクリン汗腺がもっとも活発な場所のひとつ。ワキガと同じメカニズムでニオイが発生し、「すそワキガ」と呼ばれます。また、ワキガは遺伝性のため、両親のワキガが子どものすそワキガとなって表れることがあります。

すそワキガはワキガ同様、剃毛や食生活によって改善効果が期待できます。また、汗ムレによる雑菌の発生を防ぐためにも、通気性の良い綿素材の下着を着用したいところです。すそワキガは女性特有の症状というイメージがあるかもしれませんが、男性の発症も少なくありません。

季節的な要因が大きいニオイ

日本の夏はジメジメするもの。特にスーツに革靴、パンプスなどを身に着ける方にとっては辛いシーズンですよね。この時期に気になるのは、足のニオイではないでしょうか。

足のニオイと対策

梅雨や夏になると、足のニオイが気になるという人は多いはず。その元凶は足裏の汗、角質、ムレです。足裏には背中の5~10倍の汗腺があり、1日にコップ1杯分の汗をかきます。汗を放置すると、皮膚の細菌が「イソ吉草酸」という脂肪酸を作ってしまいます。この脂肪酸が足独特のニオイのもとになっているのです。細菌は足の厚い角質層から剥がれ落ちた表皮細胞を栄養にしてどんどん繁殖。皮脂と混ざることでニオイが発生します。足は靴で密閉されているためムレやすく、細菌にとって活動しやすい環境であるのも大きな原因の一つです。

ちなみに、足にはアポクリン汗腺は存在しないので、ワキガとの直接的な関連性はないとされています。その一方、ワキガの人の約60%は多汗症を合併するといわれており、遺伝の可能性は否定できないといもいわれています。

足のニオイ対策に、1日のはじまりや入浴後に足裏や指の間に制汗剤を塗り、汗を抑えるのがおすすめ。そのうえで、1日に何回か靴を脱いでムレを防ぎ、足の指の間をしっかり洗って清潔に保つと効果的です。入浴のたびに角質をすり落とすことも習慣づけるのもいいでしょう。

女性に特有のニオイ

ある製薬会社の調査によると、若い女性特有の甘い香りというものがあるといいます。一方で、女性にしかない特有のニオイも存在します。

生理のときのニオイと対策

ワキガやすそワキガは、女性に多いといわれています。性周期とも関係があるとされ、生理中や排卵期にニオイが強くなる女性も多いようです。こうした事情を考えるまでもなく、生理がくると、自分のニオイが心配になってしまう方も少なくありません。

生理時のニオイの原因は経血ですが、実は排出直後はほとんどニオイがしません。体外で空気に触れることで雑菌が増殖して、ニオイを発するようになるのです。

そもそも経血には赤ちゃんを育てるための栄養素が含まれています。雑菌はこれをエサにして増殖。雑菌が増えることを抑止するには、こまめなナプキン交換をおこない、ニオイが出る前にケアするのがもっとも効果的だと考えられます。

体臭は、年齢とともに増していく

「汗臭い」という表現があるように、体臭といえば汗のニオイの印象が強いかもしれません。しかし、「ミドル脂臭」や「加齢臭」も体臭の一種。汗臭は皮脂と汗を細菌が分解して起こり、酸っぱいニオイを放ちます。一般に10代~20代半ば頃は、主にワキで発生するもの。そこから年齢を重ねると、ニオイの発生部位や種類が変わってきます。

30代から40代がピーク! ミドル脂臭

自分は加齢臭とは無縁だと考えている30代~40代の方も多いのではないでしょうか。たしかに加齢臭のピークを迎える年齢は一般的にまだ先です。しかし、その前に「ミドル脂臭」が発生することを見逃すことはできません。

加齢臭ほど聞き馴染みはないかもしれませんが、30代~40代をピークに後頭部や頭頂部、うなじから出てくる体臭が「ミドル脂臭」です。ニオイの元は「ジアセチル」という物質。これは2013年にマンダムが特定したニオイ成分で、汗の中の乳酸が細菌に分解されて発生、中鎖脂肪酸と混ざるとミドル脂臭を生みます。“使い古しの油のようなニオイ”と表現され、特に女性が嫌悪感を示しやすいとされるものです。30代~40代の方で周囲の女性に避けられていると感じたら、ミドル脂臭を疑ってもいいかもしれません。

ミドル脂臭が発生するのは、汗をかきやすい後頭部や頭頂部、うなじなど。さらに加齢によって頭皮脂が粘度の高い脂に変化するとさらに悪化していきます。そのため、ミドル脂臭にはシャンプーなどによる対策も必要です。ジアセチルの発生原因となる菌を殺してくれること、代謝を抑制する成分を含むこと、高い洗浄力があることなどを基準に製品を選ぶといいですね。

自分では気づきづらい加齢臭

40代以降に少しずつはじまり、50代以降で本格化するのが加齢臭の特徴です。2001年に資生堂がニオイの存在を化学的に裏付けるとともに命名しました。これは皮脂の成分が酸化してできる「ノネナール」というニオイ成分に由来。主に「線香のようなニオイ」や「ポマード臭」、「油が腐ったニオイ」と表現されます。頭部のほか、耳の後ろや首の後ろ、背中や胸など、自分では気づきづらい部分で発生するのが厄介です。また、お酒を大量に飲む人は加齢臭が強くなるといわれています。これは、アルコールを肝臓でアセトアルデヒドに分解させる際、活性酸素が発生しノネナールの生成を促すため。加齢臭が発生する年代になったら、お酒を控えることで一定の対策になるでしょう。

ノネナールは発生すると肌にこびりつきやすい性質を持ち、衣服にも付着します。しかも、水に溶けにくく、一般的な体臭よりも落ちにくいのが問題です。発生しやすいところを清潔に保つことである程度対策できるでしょう。

不快なニオイの代表格のように語られる加齢臭。しかし、嗅覚が完成する3~4歳頃まで祖父母のいる家庭で育つと、加齢臭を不快だと感じにくい傾向にあります。

汗臭は若者の「世代臭」

思春期特有のニオイといえば「汗臭」です。汗臭の正体は主にワキ汗のニオイ。幼少期には未発達だったアポクリン汗腺が発達してニオイ成分を含んだ汗が増えるのです。10代~20代は新陳代謝が活発なので汗をかきやすく、さらにニオイが強くなります。程度に差はありますが、男女ともに発するニオイです。

働く世代は要注意! 体調による臭い

ミドル脂臭、加齢臭は特定の年齢になると発生するもの。一方で体質によるニオイもあります。体質といっても特別なものではなく、多くは疲労やストレスが原因です。忙しい日々を送るビジネスパーソンにとって避けることのできないニオイです。

疲労臭とは

疲労が蓄積されて睡眠不足になると、ニオイの原因になる皮脂の分泌が活性化。さらに悪臭の原因になるアンモニアが、汗に多く含まれるようになってしまいます。

通常アンモニアは肝臓で分解されて尿として排出されるもの。ところが、疲労で肝機能が低下していると、皮膚からダイレクトに放出されてしまいます。このアンモニアによるニオイこそ、疲労臭と呼ばれる体臭の正体です。30代になって発生する体臭は、そのほとんどが過剰に分泌された皮脂によるもの。それが疲労でさらに悪化するので、強烈なニオイになるのです。

ストレス臭とは

ストレスも体臭の大きな原因です。人間はストレスを感じるとその要因を取り除くために、「副腎皮質ホルモン」を分泌します。その生成過程でニオイの原因となる活性酸素が発生してしまうです。ストレスが多いほど活性酸素が増え、ニオイが強くなっていくと考えていいでしょう。

さらに問題なのは、ストレス臭の発生が原因で自分のニオイに過敏になること。「自分はクサイのではないか」と感じ、さらにストレスを抱える例が少なくありません。ニオイが気になるあまり仕事も上手くいかなくなって、どんどんストレスが溜まっていく……。こんな“負の連鎖”に陥ることもあるようです。

便秘臭とは

便秘も体臭をもたらすことがわかっています。腸内に溜まった便や発酵したガスのニオイが汗や皮脂とともに体外に排出されてしまうからです。

便秘は女性に多い傾向にありますが、男性でも50代から便秘が増加していくというデータがあります。そもそも便秘の原因は、加齢による大腸の筋力の衰えや腸内環境の悪化。人間の腸には「善玉菌」「悪玉菌」「中間菌」が存在しており、3者がバランスをとることで適切な腸内環境を保っています。中間菌がもっとも多く、次に善玉菌。悪玉菌は少数になっているのが正常な腸内です。しかし、何らかの要因で悪玉菌が増殖していくと腸内環境が悪化し、やがては便秘や便秘臭を引き起こします。

悪玉菌が増加してしまう理由は、運動不足や生活習慣の乱れなどです。腸内環境を改善するには、外から善玉菌を摂取してしまうのが簡単でしょう。善玉菌の代表格はビフィズス菌や乳酸菌。このうち、便を作る働きがある大腸に生息しているのはビフィズス菌です。ビフィズス菌の入ったヨーグルトを食べることを習慣づけるといいですね。

ヨーグルトに甘味をつけるにはオリゴ糖がおすすめ。オリゴ糖はビフィズス菌のエサになるため増殖を助けてくれるのです。オリゴ糖はハチミツやバナナに含まれています。ハチミツヨーグルトやバナナヨーグルトは定番の食べ方ですが、とても合理的なメニューといえるのです。

ダイエット臭とは

ダイエットがきっかけで、体臭が出るケースも少なくありません。摂取カロリーを減らそうとするあまり、炭水化物や必須アミノ酸が途絶えてしまうことが原因です。これらが不足すると人間は体に蓄えた脂肪をエネルギーに代えようとします。その結果、燃焼した中性脂肪が脂肪酸となり、ニオイとなって汗とともに排出されるのです。

こうしたニオイは「ダイエット臭」あるいは「ケトン臭」といわれます。これは脂肪が代謝された際、「ケトン体」と呼ばれる物質が生成されるから。無理な食事制限によって、疲労物質の乳酸が増えてアンモニア臭が出ることもあります。

尿からのニオイも……

ダイエット臭が悪化すると、体全体からツーンとしたニオイが発生するようになります。このニオイの元である「ケトン体」は、はじめ汗の中に分泌されますが、最後は尿として排出されます。もし、尿にこうしたニオイが出ていれば、体臭も出ている可能性があります。できるだけ早く、体臭の対策に着手していきたいところです。

ニンニクやニラなど「アリシン」という物質が含まれる食品を摂取しただけでも、ニオイが強くなります。アリシンは悪臭の原因である「アリルメルスルフィド」を生み出しますが、これは体内で分解されません。血中に入り込み、尿となって体外に排泄されるという仕組みです。そのほか、アルコールやコーヒーも尿中に排出され、ニオイが出ます。

いますぐ体臭を消したい方に! 手軽な体臭対策

体臭について知識を得ていくと、余計に自分のニオイが気になってしまうかもしれません。体臭の発生には必ず原因があります。適切な対策を取れば、ニオイを軽減できるはずです。具体的にどうすればいいでしょうか。対策方法は「体表ケア」「体内ケア」「衣類・寝具ケア」の3つに大別されます。

体表ケアによる3つの対策

すぐにでも取れる対策は「体表ケア」です。「洗浄」や「制汗」、「消臭」のことだと考えるとわかりやすいでしょう。さまざまなデオドラントアイテムが溢れているので、用途に応じて使いわけるといいですね。

シャンプーや石鹸、入浴でニオイをケア

ミドル脂臭や加齢臭のように、頭部を発生源とする体臭は、洗髪がニオイの軽減につながります。時間をかけて髪を洗いましょう。洗髪方法に自信がない場合は、次に紹介する方法を試してください。

まず、シャンプー前に髪と頭皮をぬるま湯ですすいでおきます。髪を濡らす程度で済ませずに、丁寧に行うのがポイントです。これによって、ホコリなどが落ちてシャンプーが泡立ちやすくなります。

次に、シャンプーをつけて泡立てます。指の腹を使ってじっくりと、3分ほど洗うと頭皮の皮脂を落とすことができます。ワックスなどの整髪剤を使っている場合は、2度洗いするのがいいでしょう。体臭に効果があるとされる柿渋エキス配合のものや、加齢臭用に開発されたシャンプーの使用もおすすめです。そして最後に、シャンプーをきれいに洗い落とします。

体で発生するニオイを軽減することも重要です。ボディシャンプーには、ニオイ発生の原因菌を殺し皮脂を吸着してくれるものもあるのでうまく活用するといいでしょう。ただし、体をゴシゴシ洗いすぎてしまうのはよくありません。人間の皮膚に存在する常在菌や適度な皮脂を取り除くと、かえってニオイが悪化してしまう場合があります。

バスタブにつかるのも体臭対策として効果的。温かなお湯で毛穴が開き汗や不純物を洗い流せるため、ニオイの原因を絶つことができるといわれています。現代人は、冷房の普及で汗をかく機会が少なく、汗腺機能が低下傾向にあります。汗をかかない生活を送っていると、汗腺に皮脂や原因菌が溜まりがちです。日ごろ運動する習慣がない人は、シャワーではなくお湯につかるといいでしょう。

スプレーを吹いてニオイをケア

気になるニオイを手軽にケアするなら、デオドラントスプレーを。ワンプッシュで制汗、殺菌してくれるので、忙しい仕事の合間でも活用できます。香りのある製品を選べば、悪臭を包み隠すマスキング効果も期待できそうです。

ちなみに、デオドラントスプレーはミョウバンを水に溶かすことで自作可能。ミョウバンは、アンモニアの中和による消臭効果をもたらしてくれます。古代ローマ時代から制汗剤として使われていたともいわれる、世界最古のデオドラント剤です。

汗拭きシートでニオイをケア

汗はもともと無臭ですが、1~2時間経つとニオイを発するようになります。汗をかいたら早めに拭きとってしまうのがいいでしょう。その際、乾いたタオルより濡れタオルで拭くほうが効果的だといわれています。もちろん、殺菌剤や機能性香料のあるフェイシャルシートもおすすめ。手軽に持ち運びできるので、外出先での体臭対策にピッタリです。

クリームを塗ってニオイをケア

主な体臭の発生源は、ワキや足といった部位です。こうした部位をピンポイントで対策できるのが、クリームやジェルの強み。肌に塗布するから効果が長時間持続してくれます。さまざまな形状のものが販売されているため、使用する部位や用法によって使い分けるといいでしょう。

生活習慣改善による体内ケア

体質が変わればニオイも変わります。長期的な体臭への対策には、生活改善による体内からのケアが欠かせません。ニオイのもとを絶つだけではなく、健康面でもプラスの作用が期待できます。

運動で体臭対策

代謝の改善も体臭対策になります。基礎代謝が低いと体内にニオイの原因になる成分が溜まりやすくなるからです。運動が不足すると代謝が落ちて体臭は悪化していくばかり。また、汗をかかない日々が続くと汗腺に雑菌や老廃物が残り、体臭を生む原因になります。これに加齢臭が加わるとニオイはさらに強いものに。激しい運動を行う必要はないので、継続できる適度な運動を心がけましょう。特に有酸素運動は体臭対策に効果的だといわれています。サウナに入って基礎代謝をアップさせるのもおすすめです。

ストレスを解消してニオイも解消

ストレス解消も体臭対策の一つです。いつもと違う場所への外出や適度な運動、やりたかったことに挑戦するなど上手に気分転換を。

ストレス解消を心がけるのと同時に、ストレスを溜めないことを考えるのも重要です。手軽に息抜きするならウォーキングはいかがでしょうか。歩くことでリラックスでき、日々のうっ憤を晴らすことにつながりますよ。

食生活で加齢臭対策

体臭を低減させるなら、食生活を見直すといいでしょう。肉類は体臭に大きな影響を及ぼすといわれています。揚げ物も酸化した脂の供給源となるニオイのもと。これらを控えるだけでも一定の効果があるでしょう。

加齢臭の原因であるノネナールは、活性酸素の作用で生成されています。ノネナールは脂が酸化することで発生するため、まずは油の摂取を減らすのが第一優先です。なお、摂取量を控えたとしても、対策は万全ではありません。活性酸素は体内でつくられつづけるためです。活性酸素がつくられすぎるとノネナールを生んでしまうため、抗酸化作用を高めて、活性酸素の発生をコントロールします。活性酸素の影響を抑えるには、抗酸化作用のある栄養素を摂るといいでしょう。

ビタミンCやビタミンEは特に効果が高いといわれています。たとえば、パセリやブロッコリー、小松菜やピーマンといった食材にはビタミンCが多く含まれているし、アスパラガスやアボカドにはビタミンEが豊富。サケやサバ、サンマやシシャモといった魚介類もビタミンEが多い食材です。

ビタミン以外にも活性酸素の抑制に一役買ってくれる食品があります。緑茶に含まれるカテキン、ゴマに含まれるセサミノール、大豆に含まれるイソフラボン、赤ワインに含まれるポリフェノールやニンジンのβカロチンがその代表格。うまく食生活に取り入れていくといいでしょう。

食生活改善は汗臭、ミドル脂臭対策にも

食生活の改善は、加齢臭以外のニオイ対策にも効果が期待できます。たとえば、バターやチーズ、牛乳といった動物性たんぱく質は、アポクリン汗腺を刺激してしまう食材。栄養のバランスを考えると過度な制限は問題になりますが、汗のニオイが気になる場合は少し控えるといいでしょう。

動物性たんぱく質を減らすことは、ミドル脂臭にも有効です。脂身の多い肉を避け、赤身やささみを多く摂るようにしましょう。また、ビタミンB1の摂取でミドル脂臭が改善するとの報告もあります。ビタミンB1は体内で生成することができないので、豆類や豚肉で補いましょう。米ぬかにも非常に多くのビタミンB1が含まれているので、精白米をやめて玄米を食べるのもおすすめです。

休息で解決するニオイ

疲労臭対策に高い効果が期待できるのは充分な休息です。疲れを溜めず、睡眠を取ることが大切。1日の終わりにはバスタブに浸かるなどして、心も体もリラックスするといいでしょう。また、寝不足が続くと新陳代謝が悪化します。その結果、皮脂が増えてイヤなニオイの発生原因に。しっかりした休息は、皮脂が原因で発する加齢臭やミドル脂臭の軽減にもつながっていくのです。生活リズムを整えて、心身ともに休める時間を確保しましょう。

体臭に悪影響を与える習慣をやめる

ここまで確認してきたように、ニオイの原因は肉を中心とした食生活やアルコールといった習慣にありました。そのほかにも、日ごろの習慣が体臭につながることがあります。

運動不足もその一例です。デスクワークの方などは、体を動かす機会が少なくなりがち。運動する機会がなければ、汗をかくこともなくなります。不要な老廃物が体の外に排出されないばかりか、汗腺機能にも悪影響を及ぼします。

汗腺機能の低下は、ニオイのもとになる「ベタベタした汗」の原因です。通常、汗を分泌する際には汗腺がフィルターの役割を果たし、塩分やミネラルの過剰な排出を防いでくれます。汗腺がうまく機能しないと、塩分とミネラルが出るためベタベタしてしまうのです。ベタベタした汗は蒸発しにくく、皮膚に残ります。その結果、雑菌が繁殖してニオイが出るのですね。できれば、汗をかく程度の運動を習慣づけましょう。

これまでの生活習慣を見直すだけで体臭が改善するかもしれません。長年の生活習慣をいきなり変えるのは難しいものですが、少しずつでも減らしていくといいでしょう。

気になる体臭のついた衣類や寝具のケア

ニオイは繊維に付着してしまいます。一般的な体臭であれば特に問題はありませんが、加齢臭やミドル脂臭などの「世代臭」は染み付きやすく厄介です。自分自身の体だけでなく、衣服や寝具も忘れずケアするよう意識しましょう。

体臭対策におすすめの洗剤

体臭の主な原因は皮脂の酸化です。対策には酸性の物質を中和できるアルカリ性の洗剤を選ぶのがいいですね。それでも落ちない頑固なニオイには、セスキ炭酸ソーダを洗剤代わりに用いて洗濯すると効果があるといわれています。また、特にニオイの落としにくい加齢臭の消臭に特化した洗剤もあるので、必要に応じてチェックしてみましょう。

ニオイを取るには水よりぬるま湯を

体臭の原因になる皮脂は水では分解しづらく落としきれません。洗濯には40℃以上のお湯を使うといいでしょう。お風呂の残り湯を活用するとムダがありません。ただし、残り湯の汚れが衣服に付着しないように、最後はキレイな水道水でのすすぎを忘れないようにしてください。

洗濯した衣服の保管方法

洗濯した衣服の保管にも気を配るといいでしょう。湿気があるところだと雑菌が繁殖によってニオイが発生してしまいます。せっかく衣服に残っていたニオイが消えても、生乾きの嫌なニオイが出てしまえば意味がありません。

また、衣服を保管するときは、ぎゅうぎゅうに詰め込まないことが大切です。スペースの有効活用を考えると、クローゼットに隙間なく服を入れてしまいがち。しかし、湿気を溜め込まないために、服と服の間に通気スペースを取りましょう。週に一度程度クローゼットを換気したり、扇風機を当てたりするのも効果的です。また、着用した衣服を再び仕舞う際には、一晩しっかり干してからクローゼットへ入れるクセをつけるといいですね。市販の除湿剤を活用すれば、さらに湿気を減らすことができます。

寝具のケアも重要なニオイ対策

寝ている間、私たちはたくさんの汗をかいています。汗をそのままにしておくと雑菌が繁殖してニオイを発するので、寝具のケアは欠かせません。シーツやカバーを毎日洗濯するのが大変なら、除菌スプレーを吹きかけるだけでも効果が期待できます。

洗濯する余裕があるときは「つけおき洗い」がおすすめ。あらかじめ洗剤を入れたぬるま湯につけこんでから洗濯するのです。こうすれば、通常の洗濯よりも洗浄力がアップします。枕や布団は天日干ししましょう。太陽の光には殺菌作用があるので、強力なニオイのケアになりますよ。

丸洗いできる寝具をそろえるのも一つの方法です。洗濯後は衣服と同じように、生乾きにならないよう注意しましょう。

体臭の豆知識

どんな人でも体臭を避けることはできません。そうであれば、出てしまった後にどう対処するのかがポイント。あらかじめニオイについて知っておけばいざというときも安心ですし、自分の体に起きている変化にも気づくことができるはずです。

年代によって体臭の種類が変わっていく

一定の年齢を超えると出てくる「汗臭」「ミドル脂臭」「加齢臭」。ピークを迎える年齢はニオイの種類によって異なります。汗臭は代謝のいい20代以降に軽減されていき、30代半ばを過ぎるとミドル脂臭に。そのピークは40代とされ、落ち着いた頃に「加齢臭」のピークが到来するイメージです。ただし、いずれもゼロになるというわけではありません。3種の体臭すべてが感じられることもあります。

体臭には男女差がある?

男女で比較すると、一般的に男性のほうが体臭の強いイメージがあります。ところが「汗のかきやすさや体の面積あたりの汗腺の数に男女差はないというのが通説。それなのにもかかわらず、男性のほうがニオイが強い印象があるのはなぜでしょうか。

汗は体の表面温度を下げるために出ます。つまり、体が大きいほど汗をかく量も多くなるのです。平均的な体型を比べると、男性は女性よりも体が大きいので発汗量も増えます。その分だけニオイの原因成分もたくさん分泌されるので、体臭が強くなる傾向にあるのです。

体臭の背景には病気が隠れている?

特定の病気になると体臭が発生するといわれています。たとえば、甘いニオイは糖尿病のサインかも。また、赤ちゃんから甘いニオイがすると「メープルシロップ尿症」という病気の可能性があります。このほかにも、パーキンソン病患者に「ムスクのようなニオイ」が認められたという報告も。体臭が病気発見のきっかけになるかもしれません。些細なことでも心当たりがあれば、受診を検討してください。

自分の体臭を知って、適切なケアを

ここまで紹介したとおり、ニオイのケアにはさまざまなアプローチがあります。しかし体質や症状に合わないケアをしてしまうと、かえって体臭を悪化させてしまう危険性があります。自分の体臭の種類や性質を知り、正しく効果的な使用を心がけたいところです。そうだとはいえ、自分の体臭を知ることは簡単ではありません。そこで、おすすめしたいのが体臭チェッカーの活用です。

2018年以降、体臭を可視化する製品が登場しています。コミカミノルタの「クンクンボディ」は、ニオイの種類と強弱を測定し10段階で表示。ケアが必要なレベルかどうか、定量的に判断します。

健康総合企業のタニタも、体臭をセルフチェックできる「ES-100」を発売しました。約10秒間の測定により、ニオイの強さを瞬時に11段階で判定。一定レベルを超えると、ケアが必要なデオドラントサインになります。

まとめ

ニオイのケアは、現代人の身だしなみの新習慣。今後ますます自分の体臭をマネジメントすることが求められる社会になっていくはず。ほとんどのニオイは、食事や生活習慣の見直し、体や頭皮への適切なケアで改善できます。正しいケアで明るく自信に満ちた毎日を送りましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

体臭を見える化!ニオイの悩みを解消する体臭測定キットodorate(オドレート)

当サイト「体臭ラボ」を運営するオドレート株式会社は、世の中の体臭の悩みを解消すべく埼玉県の理化学研究所敷地内で体臭に関する研究開発を行っています。

この度、以下のような不安を解消する「体臭測定キットodorate(オドレート)」を開発しましたので是非ご活用下さい。

【体臭の客観的な評価がわからない】
・周りから臭いと思われていないか?
・周囲がどう感じているか知りたい。
・何か対策した方がいいのか?

【効果的なケア方法がわからない】
・体臭が気になるが、何をすればいいかわからない。
・今使っているケア製品は効果があるのか?
・自分の体臭に合うケア方法が知りたい。


odorateについて

 

注意事項

記事本文は2018年4月時点の筆者の知見に基づき制作されており、最新の見解と異なる可能性があります。